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プリンストン大学生と東大生との交流で箏体験会を行いました!
2025.07.07
2025年7月1日、プリンストン大学の学生と東京大学の学生による交流セッションの一環として、箏体験会を開催しました。講師には本学卒業生で箏演奏家・作曲家として活躍されている佐藤康子(さとう やすこ)先生と尺八奏者の門脇央知(かどわき おうち)先生をお迎えし、「間」をテーマとした箏の歴史に関する解説とともに、箏の演奏を体験しました。
千年を超える歴史をもつ箏の世界について、佐藤先生からは、埴輪の時代や『古事記』『源氏物語』などに見られる記述をご紹介いただき、人々の暮らしの中でどのように箏が演奏されてきたかをご説明いただきながら、音をめぐる日本特有の精神性について語っていただきました。あわせて、古い楽譜や演奏に用いられる小物の実物もお見せいただき、両大学の学生たちは興味深く手に取っていました。演奏の体験では、プリンストン大学の学生から箏のチューニング(調絃)に関する質問も寄せられ、日本の伝統楽器に対する関心の高まりが感じられました。
演奏鑑賞の時間には、お正月の音楽としてよく知られる『春の海』に加え、二十五絃箏(伝統的な13本の弦の箏と異なり25本の弦を持つ現代の箏)による佐藤先生のオリジナル曲が披露され、その美しい音色に参加者全員が耳を傾け、心を動かされるひとときとなりました。最後には全員で『さくら』を演奏し、音を出した瞬間には自然と一体感が生まれ、会場には笑顔と感動が広がりました。
グローバル教育センター学生交流広場が、この日は「和」の雰囲気に包まれた特別な空間へと変わりました。