About us センターについて

グローバル教育センター(UTokyo GlobE)について

東京大学グローバル教育センター(UTokyo GlobE)は、現代そしてこれからの流動的な世界において多様な人々と共に生き、平和でインクルーシブな社会の構築に貢献し、世界の舞台で活躍するグローバルリーダーの育成を目指して、2023年4月に誕生した学内共同教育研究施設です。

GlobEは「国際化教育の全学プラットフォーム」として、学部や専門にかかわらず、国内学生・留学生を含む東京大学のすべての学部生・大学院生に、さまざまな教育プログラムを提供しています。世界各地への長期・短期留学や、英語や他言語を媒体として国内学生と留学生が共にキャンパスやオンラインで主体的に学ぶ授業、学生主導型の各種プロジェクトなど、学生がグローバル体験を積み、多様な視点や感性を身につけるためのサポートを行なっています。今まで多くの学生が留学してきた北米やヨーロッパ、東アジアに加え、これまで東京大学の学生が学ぶ機会の少なかった南アジア、アフリカなどといった地域での学びや、そうした地域出身の学生とのキャンパスでの交流をとくに奨励します。日本各地でのグローバル体験活動もこれから展開していく予定です。

また、GlobEの教育プログラムに携わる教員は、国籍・人種・民族・ジェンダー・年齢などにおいて多様なバックグラウンドをもち、理工系から人文社会系までさまざまな分野で第一線の研究活動を行ないながら、インタラクティブな学習に熱意を燃やす、トップレベルの教育者です。こうした教員のもとで学ぶことで、学生は東京大学のキャンパスにいながらにして、グローバルな教育を体験し、主体的に発信し議論を深めるための知識やスキルを身につけることができます。

さらにGlobEは、東京大学で学ぶ海外からの留学生が教室の内外で実り多い時間を過ごし、国内学生と留学生が絆を深め互いから学ぶことができるよう、他部局や関連部署と協働しながら、オープンでインクルーシブなキャンパス環境づくりをリードします。

授業の様子
留学生のためのオリエンテーション
学生同士の交流

センター長挨拶

グローバル教育センター長

これはアメリカ・ロサンゼルスにある「ザ・ブロード」という美術館で撮ったものです。
テーブルと椅子の前に私が立っています。

でも尺度がかなり妙です・・・。私が小さすぎるのか、テーブルと椅子が大きすぎるのか。

この作品はロバート・セリエンが1994年に制作した「テーブルの下」(Under the Table)というものです。 テーブルや椅子のような、誰もが日常的に使う、一見すると普通のモノに焦点をあてながら、異様なまでに拡大することで、その「あたりまえ」さに疑問を呈しています。 どこの家庭にもある家具を不自然なまでに大きくすることで、私たちが普通だと思い込んでいることが必ずしもそうではないことを示し、もういちど考えるよう促していると言えるでしょう。

考えてみればテーブルや椅子は「あたりまえ」のものではありません。 歴史を振り返れば、日本では長いあいだ、多くの人はこのようなテーブルや椅子を使わずに生活をしてきました。 それなのになぜ私たちはそれが不可欠と思うようになったのでしょうか。テーブルや椅子を日常に取り入れることは、私たちの視野や思考の変化とどのように関係しているのでしょうか。

セリエンの作品はいささか馬鹿げてるように思えるかもしれません。 しかしこのテーブルと椅子は、社会に広く受け入れられる「あたりまえ」の規範や規則を問い直し、あらたな見方や考え方を生み出していくことの大切さを訴えています。

それは大学教育の目的とも共鳴するものです。

2023年4月に設立されたグローバル教育センター(UTokyo GlobE)は、東京大学の学生が日々の見慣れた空間を離れ、いつもと異なる考えを持つ契機を提供します。 英語で行われる学際的な少人数授業をはじめ、さまざまな国際プログラムを通して、セリエンのテーブルと椅子のように、「あたりまえ」を疑い、新たな視点で世界を捉える力を養ってください。

新しい視点を持つのは容易ではないし、楽しくもないかもしれません。 いつ役立てることができるかも分かりません。実際、「テーブルの下」のテーブルと椅子は、利用するには大きすぎて、機能的な意味はありません。 けれども、新しい視点は思考に幅と深みを与え、さまざまな疑問をも生み出します。 その結果、世界を多様な角度から、いろいろな方法で理解することができるようになるでしょう。 それは異なる背景や価値を持つ人びとと有意義な対話を築く力を有する「グローバル・シチズン」に成長する道へと繋がっています。

UTokyo GlobEが提供するさまざまなリソースをぜひ活用し、ぜひ広大な世界へと羽ばたいてください。 国際総合力認定(GGG)、全学交換留学(USTEP)、短期夏期講座(GUC)、グローバル教養科目などを通して、みなさんが自分自身で巨大なテーブルや椅子を見つけることができるよう願っています。

矢口祐人
グローバル教育センター長
東京大学副学長

組織図

沿革

年.月 内容
2005.4 国際連携本部を設置
2010.4
  • 留学生センター、国際連携本部を再編・統合し、国際本部を設置
  • 国際本部のもとに国際センターおよび日本語教育センターを設置
2012.4 国際本部のもとにグローバル・キャンパス構想推進室を設置
2014.10
  • スーバーグローバル大学創成支援事業開始
  • グローバル・キャンパス構想推進室を改組し、グローバル・キャンパス推進室を設置
  • グローバル・キャンパス推進室のもとに企画広報部門、教育推進部門、学生交流部門を設置
2017.4 企画広報部門、教育推進部門、学生交流部門を改組し、企画戦略部門、教育学生部門を設置
2018.4
  • 国際本部を改組し、グローバルキャンパス推進本部を設置
  • グローバルキャンパス推進本部のもとに国際企画戦略室、国際化教育支援室、日本語教育センターを設置
  • 国際総合力認定制度を開始
2021.6 UTokyo GUC(Global Unit Courses)プログラムの開講
2023.4
  • グローバルキャンパス推進本部を廃止し、グローバル教育センター(UTokyo GlobE)を設置
  • グローバル教育センターのもとに国際支援部門、国際交流部門、国際教育部門、日本語教育部門、駒場支部、柏支部を設置
  • グローバル教養科目(Global Liberal Arts Courses)の開講

パンフレット・活動報告

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