宮越 浩子

政策研究大学院大学 公共政策 修士（教育政策）
早稲田大学 政治経済学部政治学科 卒業

私は４歳の時に父の転勤のため渡米し、学校では英語、家では日本語を話す環境で育ちました。幼少期の鮮明な記憶は、異文化の中で暮らした強烈な経験に起因しているのだと思います。初めて覚えた英語の単語（milkでした）や、最初のアメリカ人の友人の顔は今でもよく覚えています。その後数年間は日本に戻りましたが、多感な高校時代は父の次の赴任先だったオランダで過ごしました。大学生になり、「帰国子女」として日本に戻ってきて以来、現在に至るまで私の拠点は日本です。しかし、常に多言語・多文化の環境にいました。社会人としては投資銀行、テレビ局での報道の業務を経て、自身の会社を設立し、留学関係の仕事に従事した後に、キャリアチェンジのため40代後半で大学院へ。以来、アカデミックな環境に身を置いています。

大学の教員としては、立教大学経済学部で、学生が英語で最新の経済動向について議論する授業や、ソーシャルビジネスの授業などを複数担当しました。また、経営学部ではリーダーシップを実践的に学ぶB LP（ビジネス・リーダーシップ・プログラム）の授業を教えました。さらに、大学外でも大学生や高校生のアイデア創出のスキル習得を支援する教育プログラム「i.school」の運営とワークショップのファシリテーターとして関わり、将来イノベーションを起こせる人材の育成に邁進しています。

そしてこの度東京大学グローバル教育センターの教員として2025年9月に着任しました。グローバルな環境で実際に働いてきた経験を活かし、学生の皆様のGlobEでの体験が社会に出てから役立つようにサポートしていきたいと思います。

私自身の経験から、将来の「優秀な」人材には、特定の分野における専門知識に加え、柔軟で革新的な思考力とグローバルな視点が求められると信じています。  皆様が単なる「グローバル人材」ではなく、真のグローバルリーダーになれるように、全力で支援します。加えて私も一人の学び人として、みなさんと共に学び続けたいと思っています。学びは一生終わりませんから。一緒に広い未知の世界を探究しましょう！