トム・ガリー

カリフォルニア大学サンタバーバラ校言語学専攻卒業（1978年）
シカゴ大学大学院言語学修士課程修了（1979年）
シカゴ大学大学院数学修士課程修了（1980年）

私は1957年生まれで、グローバル教育センターでは最年長の教員の一人です。
米国の南カリフォルニアで育ち、カリフォルニア大学サンタバーバラ校に進学しました。大学では言語学を専攻し、ロシア語と中国語を学びました。数学の授業も数多く履修しました。

シカゴ大学大学院では、言語学と数学でそれぞれ修士号を取得しました。当時は、これらの分野の純粋に理論的で抽象的な側面に興味を持っており、実社会での応用についてはあまり意識していませんでした。シカゴ大学やミシガン大学で職員として働いた後、1983年に来日しました。来日当初は日本語が全く話せませんでしたが、東京での生活や日本文化に浸る中で、自然と日本語学習に打ち込むようになりました。また、第二言語を実践的に使いこなす重要性も実感しました。

来日してから2年半後に、フリーランスの翻訳者としてのキャリアを開始しました。様々な日本企業や政府機関から依頼を受け、多岐にわたる文書の日英翻訳に携わりました。また、企業向けの広告コピーの作成や、十数種に及ぶ英和・和英辞典の編集にも携わりました。

2005年に東京大学の常勤教員に就任して以降は、学部生向けの英語科目の担当と運営に従事するとともに、言語教育政策や辞書学などの研究にも取り組んできました。2008年からは、教養学部においてALESSプログラムの初代責任者を務め、ALESAやFLOWの立ち上げにも尽力しました。2023年3月に定年退職後は、当センターで特任教員として毎学期1クラスのGLAを担当しています。また、大学執行部の英語による対外発信のサポートも行っています。

横浜の自宅を拠点として仕事をしています。余暇にはピアノを弾いたり、人工知能の最新動向を追ったり、幼い孫と遊んだりしています。

長く教えれば教えるほど、学生から学ぶことが多いと実感しています。私が担当するGLAクラスのシラバスに興味を持たれた方は、ぜひ履修してください。共に学べることを楽しみにしています。