Members メンバー
Member 張 未未

助教

張 未未

Weiwei Zhang

専門分野 :
日本語教育、談話分析

学歴

早稲田大学 博士(学術)
早稲田大学 修士(日本語教育学)
大連外国語大学日本語学部 日本語(言語文化)専攻 卒業

プロフィール

中国・寧波市で生まれ、中学生の頃に日本語と出会いました。エンターテインメントに触れる中でその魅力に惹かれ、大学では日本語を体系的に学びました。留学の機会を得て来日し、日本語のスキルを磨きながら、会話における日本語のあり方に関心を深めていきました。大学卒業後、日本の大学院で談話分析を専門に研究を進めるとともに、留学生への教育経験も積んできました。2023年にグローバル教育センターに着任し、引き続き日本語教育に携わっています。
これまで、会話の中で紡がれる物語に注目し、その展開と表現の特性について研究を重ねてきました。特に、物語の中では他者の言葉が頻繁に引用されることに関心を持ち、現在は話し言葉における引用行為の研究に取り組んでいます。人々は、聞いた言葉をどのように再構築し、語り直しているのか。その特徴や働きを明らかにすることで、会話が生み出す意味の広がりを捉えたいと考えています。
どんな表現も、それが発せられた広い文脈の中で捉えなければ、その本当の機能や意味は見えてこない。この視点を大切にしながら、日本語を話すことの面白さや奥深さを、多様なバックグラウンドを持つ皆さんとともに見つめ直し、身近な発見を共有しながら、ともに学びを深めていけたらと思っています。

学生へのメッセージ

どんな言葉であれ、普段とは違う言葉でやりとりができると、ちょっとした感動を覚えるものではないでしょうか。そんな経験を積み重ねるうちに、これまでとは違う自分に出会えることもある。これが、外国語を学ぶことの面白さだと思います。
しかも、その外国語が、日本語。文法が正しくても、思うように伝わらないことがある。相手や状況に応じて言い方が変わってくる。それだけに、「なんでこんなふうに言うんだろう?」「なんで言い方ひとつで伝わり方が変わるの?」そんな疑問にぶつかることもあるでしょう。
元学習者として、10年以上日本で過ごしてきてつくづく感じるのは、相手の数だけ日本語の話し方がある、ということです。思ってもいなかった受け取られ方をしてしまったり、意図せず相手の気持ちを動かしてしまったり。そんな経験をするたびに、日本語の奥深さを実感します。
でもだからこそ、日本語を学ぶことは、新しい世界に触れるだけでなく、自分自身のコミュニケーションを見つめ直す機会にもなるのではないでしょうか。日本語という広く深い世界へ、一緒に踏み出してみませんか?
go to top